【書評227】裸でも生きる2 ~Keep Walking私は歩き続ける~

山口絵理子著

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本当の起業家


同タイトルの前編は以前このブログでも紹介した。


24歳で起業し、アジア最貧国のバングラディッシュでバッグを生産。
現在では日本において直営店を6店舗展開するまでの企業になった。

その壮絶な起業ストーリーは、情熱大陸などでも紹介され、
マスコミに多数取り上げられている。


だが、彼女は常に、
「かわいそうだから買う」バックであってはならないという。


自分の活動がマスコミに取り上げられることで、
その話題性だけで商品が売れることも良しとしない。


なぜならそんなふうに事業が拡大しても、
それは豊かな国に生きる人の、貧しい国に対する「施し」に過ぎないからだ。


目の肥えた日本の消費者に、れっきとした競争力ある「商品」として販売できるだけの
仕組みとノウハウを発展途上国で作り上げる。


そのことで途上国に雇用と、真の経済的繁栄をもたらすこと。


彼女はその理念のために、どんな過酷な試練にも耐え続ける。


●自分が本当にやりたいことなんて、そう簡単にはわからない。
 周囲からの情報や周囲の視線を断ち切らないと、
 心の底にある声にも気がつかないことが多い。
 まして日本に住んでいれば、そこらじゅうに情報や誘惑があふれ、
 また、仕事をしていれば多くの時間もない。

●会社を作ってからも、本当に正しいか、なんて分からない。
 ただ間違っていたら、すぐにまたやり直せばいいさ、と思っている。
 そして、次どうするか、ということを常に考え続け、探し続けている。

 人生はそんな繰り返しなんだろうとも思う。
 環境が変わり、自分自身が成長したら、
 また違うことを思ったり考えたりするのだろう。
 そうやって、次の「章」へと進んでいくものなのだろう。

 人生とは、やりたいことや自分が幸福だと思うものを探し求め、
 やってみて、違ったらまた探し、見つける。
 そんなプロセスそのものだと、私は思う。

●マザーハウスは、ストーリーとモノをセットで売っている。(中略)
 こうした貨幣以外の価値について、人間は敏感になり始めていると
 私は感じる。

●重要なのは、途上国のために購入するというアプローチではなく、
 「かわいいものがほしい」「かっこいいものがいい」という人間の普通の
 "欲求"と真正面から向かい合い、満足度を満たすプロダクトを作りながら、
 実は確実に途上国の雇用を増やし、
 社会の利益とつながっている仕事をすることだと思う。

●これまでの"ビジネス"のイメージを覆す「もの作り」のやり方を、
 そしてビジネスのあり方を、工場のあり方を、 
 その「種」としてでもいいから、1ヵ国でも多くの人たちに見せてあげたい。
 その人たちが、「やればできるんだ」と分かれば、
 私が死んでも誰かがきっと何かをやるだろう。
 その「種」を蒔けるかどうかが、大事なんだと私は思うのだ。

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