ビジネスに正解なんてないと知る

びっくりショーの全貌

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漢方薬店で


昨日のブログの最後にもちょっと書いたが、
台湾で見た衝撃の営業手法。


いつか時間があるときに・・・と思っていたのだが、
たまたま今日お客様先でその話題をしたら、
私と同じ体験をしたことがある方がいて盛り上がってしまったので、
どうしても書きたくなった。


ある漢方屋さんでのこと。


おそらく日本人観光客向きと思われるその店で、
その名も「びっくりショー」を見せられた。


ランニングを着た無表情で体格のいいオジサンと
80代の白衣を着たおじいちゃんのコンビが登場する。


キャラメルマジック

まず白衣のおじいちゃんが森永のキャラメルの箱を取り出す。
「これ、日本のキャラメル、安心ね。食べてみて」
と前方の観客に食べさせる。

これで掴みはOK。


次にランニングオジサンが、
そのキャラメルの1つを釘のような細長い形に手で伸ばす。
もちろん、キャラメルでできた釘は指で簡単にぐにゃりと曲がる。


ところがランニングオジサンがその釘を硬いサトウキビの棒で叩くと、
なぜか、キャラメルがサトウキビを貫通する。


なんだ?手品?


針金切り

次に、ランニングオジサンが体に針金を巻きつける。

それも3本。

で、お腹に力を入れて「ふんっ!」と気合を入れると、
手を使わずにプチッ、プチッ、プチッと、
硬いはず針金が音を立てて切れて床に落ちる。


ナニ?もしかして気功とか?そういうやつ?


鉄棒曲げ

次に太い鉄の棒が出てくる。
物干し竿みたいやつ。


その片端を観光客に抑えさせ、
ランニングオジサンがもう片端を自分の喉元に突き立てる。
見てるだけで「おえっ」ってなっちゃう感じ。


そして、その体制のまま手も足も使わずに、
喉の一点だけで鉄の棒を支えたまま前進すると、
硬い鉄の棒が大きく湾曲する。


えええええ!!びっくり人間なの!?


ヤケドショー

そして最後がすごい。


ちんちんに赤く熱した鉄の鎖を、
ランニングオジサンが素手でなでる。

熱した鉄は300℃以上はあるそうで、
当然鉄に触れた手からは煙が上がる。

さすがのランニングオジサンもちょっと渋い顔。

観客からは悲鳴。



ここで登場するのが、この店最大の目玉商品である、
ヤケドに効くクリーム。


白衣のおじいちゃんが、
これをたっぷりとランニングオジサンの鉄を触った手の平に塗りつける。


そのままランニングオジサンは舞台袖の椅子に。


それから5分間、白衣のおじいちゃんが商品説明をする。
なんでも、ヤケドを治すほどに皮膚再生力の高いそのクリームは、
毎日のナイトクリームに使っても効果抜群なのだという。


そして、ランニングオジサンの手のクリームを拭き取ると、
なんと!
ヤケドしたはずの手には、赤みも水ぶくれの痕跡も何もない・・


す、すごい・・・
クリームっていうか、、そのオジサンがすごいんじゃ?


セールス隊出動!

まったくもって脈絡が意味不明なまま、
凄まじいショーを見終わって呆然とする観客。


そこへすかさず漢方薬店スタッフと思われるオバチャンたちが
大量に入場してくる。


そして、各グループに一人の割合で
マンツーマンセールスが始まる。


私は一番前の端に座っていたため、
ありがたいことに、白衣のおじいちゃん直々にセールスを受けた。


なんでも日本にいた時期が長いとかで
日本語はペラペラだったが、
私が絶対に買わないとわかると、
「うん、うん。無理しなくていいからね。
日本に戻ってからでも注文できるから。」
と少し淋しそうだった。

「どこに住んでるの?僕は三軒茶屋にいたよ」
と間を持たせるような会話もしてくれた。


ごめんね、おじいちゃん。。
だってさ、台湾に来て突然そんなショー見せられても、
余計怪しいし、けっこう値段高いし、そんなクリーム顔に塗るのも恐いし、
ふつう買わないに決まってるじゃ・・・


と、ふと後ろを振り返ったら、


買ってるーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!


えーーーーーーーーーーーーーーーーー。


その体を張ったセールス手法にも驚くけど、
それで買っちゃう人がけっこういることにもっと驚いた・・


消費者心理

いやいや、もしかしたらそのクリームは
知る人ぞ知る大変な効果のある品物なのかもしれない。

どこかでそういう信頼のおける情報を得て、
台湾に行ったら絶対に買おうと決めていた人たちもいるだろう。

いや、そうであって欲しい。。


まさか、さっきのショーと、マンツーマンセールスの勢いで
ついうっかり買ってしまったわけではないと願いたい・・・



でも、そこでふと、
「そんなの普通買わないだろう」と思っていること自体が
私の思い込みであり大きな過ちなのかもしれない、と思った。。


だって、やっぱり買う人がいるからそのショーが続いているわけだし、
だからこそあそこまで体を張ってやる価値があるのだ。


うーん・・・消費者心理って難しい。。


BtoCの事業も色々立ち上げたけど、
これがわかってたら私、今頃事業家としてもっと成功してただろうな。(涙)



だけど。

なんだかんだいって、
それが私にとって台湾で一番衝撃的な出来事で、
社名も商品もはっきりと心に残っていてブログにまで書いちゃうってことは、
宣伝効果としてはその漢方屋さんの狙い通りなのかもしれない。


検索したら、けっこうあちこちのブログで
写真付きで衝撃的に紹介されているし。


ビジネスって本当に正解のない世界共通の永遠の謎!

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今、会社で一人かなりウケました。
本当に、びっくりショーは衝撃でしたね。

  • 2009-07-08
  • form: YURI