【書評217】「チーム脳」のつくり方~成果を上げつづけるリーダーの仕事術~

株式会社ラーニングデザインセンター日本アクションラーニング協会 清宮普美代著

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著者紹介


毎日コミュニケーションズを退社したあと、渡米。
ジョージワシントン大学大学院マイケル・J・マーコード教授指導の下、
日本組織へのアクションラーニング(AL)導入についての調査や研究を重ね、
帰国後、(株)ラーニングデザインセンターを設立。
主に管理職研修やリーダーシップ開発研究として国内大手企業にAL導入、
企業内人材育成を支援。


新時代のマネジメント手法

先日、この清宮さんの講演会がミッドタウンで開催された。


実は未だに何経由なのかよくわからないのだが、
なぜか私宛に招待状が届いたのでとりあえず参加してみた(笑)。


恥ずかしながら、私はALのことも、清宮さんのことも
それまでまったく知らなかったが、
たまたま隣の席に座っていた大手人事部の女性の方が
「(ALは)コーチングに続く次の技術として注目されているんですよ」
と言っていたから、その筋では有名なんだろう。。


セミナーの内容は実はあんまり覚えていない。


というのも、グループディスカッショが多く、
私は昔からこの手のグループディスカッションが大の苦手・・・


社内の会議や新規事業のブレストは大好きだ。
お客様へのプレゼンや、対外的な交渉時の緊張感もたまらない。


ただし、セミナーとなると・・・
その場で初めて会った人と、全員一律の仮説に基づいた課題に対して
真剣に議論するというのが、
ちょっと気恥ずかしいというか、笑ってしまいそうになるというか・・・

何かが作り物っぽくてどうも真剣になれないのだ。。

それに、大人になってまで
「何かを自分の意志と無関係に学ばせられている」感じがしてダメだ。。


ビジネスはやっぱりシュミレーションではなく現場で学ぶのが一番♪

毎日がやり直しのきかないガチンコの一本勝負だもんね。



ところが後日、セミナー参加者に贈呈された本を読んでみたら、
なかなか学ぶところの多い内容だった。

しまった、、もう少しディスカッション頑張ればよかったかなぁ。。


●いま、できるビジネスマンの基準が変わっています。
 たくさんの正解を知っていることより、
 考える力を持っているいことが重要です。

●組織の最小単位は何でしょう?
 個人?いいえ、チームです。

 個人が強くなっただけでは、組織は強くなりません。
 チームが強くなったときこそ、組織は強くなるのです。

●大切なことは、ただ聞くだけではなく、
 「自分のなかにある既成概念の枠を取っ払って」相手の話を聞くことです。

●リーダーに求められるのは、
 メンバーが本当に納得しているかどうかを見抜くことです。
 不協和音を起こすことを恐れて、
 発言をためらっているメンバーがいるかもしれません。

●リーダーが「チームのゴール」をダウンロードすることに意味はありません。
 「チームのゴール」を"知っている"ことと、
 腹のそこから"わかっている"ことには根本的な違いがあります。
 (中略)全員で「チームのゴール」を創造していくことが重要なのです。

●正解のない時代、リーダーは自分だけ問題解決しようとしてはいけないのです。

●自らは「問題解決」に入らないというのは、はじめは勇気がいるかもしれません。
 でもメンバーを信じてください。
 チームの「場」ができれば、「チーム脳」が生まれます。
 あなたひとりで考える「解決策」よりも、もっと適切な「解決策」が
 生み出されるに違いありません。
 そして、チームの学習サイクルが回り始め、自発的に成長・変化するチームに
 育っていくのです。

●リーダーの役割は、「答え」をメンバーに与えることではなく、
 メンバーが自ら答えを導き出すことを支援することだということが腑に落ちれば、
 「性急に<自分の>答え」を求めることもなくなります。

 

許す勇気

私も日々ついやってしまう。。

「性急に自分の答え」を求めることを。


発する言葉は一応質問形式をとっているものの、
明らかに私の中で「答え」が用意されているコミュニケーションの取り方。


事業は私にとって一つの作品というか、
子供のようにすら思えるもので、
その強すぎる想いが時として他者が関与する余地を狭めてしまう。。



以前、弊社の代表が言っていた。

「任せるというのは相手を許すということ。」


仮にメンバーが失敗したとしても、
失敗したメンバーのことも、任せた自分のことも許すこと、
それは事業を指揮する者にとって決して容易な選択ではない。


メンバーへの怒りよりもむしろ、
AじゃなくてBに任せればよかった、
いや、自分でやるべきだった、
そんな後悔に苛まれているうちは事業もメンバーも育たない。
そしてリーダー自身も・・


とはいえ、事業に安易な妥協は許されない。
この、リーダーとしてこだわり抜くべきことと、
メンバーを許すことのベストバランスがいったいどこにあるのか・・・


非常に難しい課題だが、
そういった他者と関わりの中にこそ成長があると思う。


この事業の立ち上げ時より一緒に仕事をしてくれたすべてのメンバーに
改めて感謝したいと思った・・・

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