●オーガニゼーション・マン(組織人)時代のキャリア・マネジメントは、
エレベーターに乗るようなものだった。
ボタンを押して、あとはエレベーターを揺らさないようにして、
お目当ての階に着くまでのんびり待っていればよかった。
しかしいまや、多くの人たちにとって仕事はそんなに単純なものでは
なくなっている。(中略)
人々は仕事に意義を求めるようになった。今日のキャリア・マネジメントは山登りに似ている。
高い山の上まで、危険と背中合わせで上っていかなくてはならない。
ただ受け身で運ばれていくのと違って、
自分で進路を切り開いていかなくてはならない。●これまで私たちは、仕事と家庭の境界線をはっきりさせなくてはならないと
思い込んできた。
しかし実は、仕事と家庭の境界線などというものは、毎日の通勤と同様、
二〇世紀になるまで必要とされていなかった。●仕事と家庭をブレンドする(中略)
ブレンドするという発想は、仕事と家庭のバランスを取るという考え方より、
(中略)フリーエージェントの労働倫理にかなっている。
(中略)雇用主の都合ではなく自分自身の価値観に従って、
仕事と家庭の境界線を決めることができる。ブレンドという戦略は、最近の文化的潮流にも合致している。(中略)
「クール・フュージョン(カッコいい融合)」とでも呼ぶべき現象が起きているという。
要するに、「二者択一」から「両取り」への変化である。
●キャリアの道筋が個人の選択に大きく左右されるようになることは
まちがいない。
そもそも、「道筋」という言葉自体がもはや適切ではないのかもしれない。
新しいキャリアのあり方は、「道筋」という言葉が連想させるような
直線的なものでもなければ、系統だったものでもない。
オーガニゼーション・マン経済の「キャリアの梯子」は崩れ去ったのだ。私たちのキャリアは、レゴの積み木のようなものになる。すなわち、
技能やコネ、関心など、基本的なブロックをいろいろ組み合わせて
仕事の形態を決めるようになるのだ。
そして、出来上がった積み木に飽きたり、その安定が悪いと思えば、
壊して、新しくつくり直す。(中略)
組み合わせ方のパターンは無限にある。
手持ちのブロックの種類は同じでも、キャリアをどのように築き上げ、
また築き直すかは、人それぞれだ。
そう、これからのキャリアはバランスではなく、ブレンドの時代に向かうのだと思う。
企業の縦社会に引き上げられるのを待つのではなくて、
まず手持ちのブロックを沢山手に入れる努力をし、
それらの無限の組み合わせの中から
自分だけのオリジナルのキャリアを築き上げること。
そして、その手助けをするのが、
手前味噌だが、『デジパ・クリエイターズネット』のような
フリーエージェントのサポート事業なのではないかと思っている。
このようなインフラを、本書では「フリーエージェントのOS」と表現する。
>そうした状況の中で、キャリアという山のシェルパを自称する人たちに
>助けを求め、新しい世界の案内役になってもらおうとする人が増えているのだ。
まさに私の生涯の目標を端的に示した言葉だと思った。
私はキャリアという山のシェルパ※になりたい。
※シェルパ ・・・そもそも少数民族の名称に過ぎなかったシェルパは、 ヒマラヤの現地人登山ガイドを表す一般名称ともなった。 現在では、他の民族の出身者でもシェルパ族を名乗る場合があり、 ヒマラヤに限らず登山の荷物運びや案内役をシェルパと称することがある。
いやいや、こんな時代だからこそ
やっぱり身分が保障された「正社員」でしょう、と思っているそこのあなた!
今日メンバーがこんな記事を見つけて教えてくれた。
⇒転職サイト[en]ジャパン
大手企業が、フリーエージェント(業務委託契約)での採用活動を行っている。
正社員という働き方を選ばない人材側のニーズと、
正社員を抱えたくないという不況の時代の企業ニーズがマッチする形だ。
ワークシェアリングも進んで、企業が社員に副業を認める時代。
これまで終身雇用で社員をできるだけ外に出さないように
努力していたはずの企業のほうが、
今や、「そんなにうちだけに寄りかかってこないでくださいね」と
両手をあげている。
正社員だと思ってうかうかしていると、
こういう時代の流れに飲み込まれちゃうかもしれませんよ!笑
もはや、正社員とか、フリーエージェントとかそういう区分け時代が
意味をなさなくなってくるのかもしれない。
もっと話は単純で、
スキルのあるところに仕事が集まってくるというだけのこと。
更に言うと、費用対効果の問題だ。
正社員がそのコストに匹敵する高いパフォーマンスを出すなら
別にそれでいいのだろうし、
コストの安いフリーエージェントのほうが
同じ成果を出すなら企業はそっちを選ぶだろうし。。
要するに、企業にとっては払った分に対してどれだけ見返りがあるかっていう、
発想としては、個人が買物をするのと至って同じことだ。
もちろん、企業は社員が安心して働けるところでなければならい。
定量的に計れる成果ばかりでもない。
だが、全員が右肩上がりに成長できる訳ではない今の時代には、
自己の能力を高める努力をし、より高い意識で仕事に取り組むよりほか、
自分を守る術はないような気がする。
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