
週末『スラムドッグ$ミリオネア』を観に行った。
本年度アカデミー賞<作品賞>を含む最多8部門受賞。
今年最も注目されている映画だが、予想以上の衝撃を受けた。
尋問の場面、クイズ番組、主人公の子供時代の3つの場面が
時空を越えて絡み合いながら物語は進行する。
面白いのは、最後の一問を残して主人公が全問正解することは
尋問の場面を通して最初から観客に暗示されているのだが、
最後の一問の結末だけは観客にも予想ができない。
終盤までは過去の記憶を遡るようにして進んでいたストーリーが、
最後の一問の収録に向かうシーンから突然未来に向かって進み始めるところなど
観る者を飽きさせない構成も良かった。。
・・・なんて、私は映画通でもなんでもないし、
ましてや、インドの貧富の差やスラムの子供たちに起きている現実なんて、
何かを語る程の知識も持ち合わせてはいないのだけれど、、
生きるために何でもする幼い子供たちの姿を見ていたら、
働くって本当はこういうことなのかな、とそんなことを考えていた。
映画の趣旨とはずれるけど、
私たちはいつから働くことが「自己実現」になったのだろう?
それはとても幸せなことだけれど、
なんだかとても不思議なことにも思えた。。
世界の多くの子供たちが、、
飢えをしのぐためのコイン一枚を手に入れるのに命をかける一方で、
私たちは自分の遣り甲斐や存在意義や将来の安定について悩み、
認められていないと思った瞬間仕事を辞めたりする。
マズローの五段階欲求でいうところの
生理的欲求をとうの昔に満たした私たちが
より高度(とされる)欲求に向かうことは人間として自然のことなんだろう。
今の日本人の若者に食べるために働けなんてあまりにナンセンスだけれど、
本来「仕事」の原点て、そこあったんだよな・・・と思ったら、
インドのスラムで起きていることが現実で、
毎日飽きもせずに自己実現のことばかり考えて生きている自分のほうが
幸せな国のおとぎ話みたいに思えたりもした。
インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、
あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。
しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。
彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。
ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、
正答を知ることになった自分の過去を話し始める。
そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった...。
Comment