【書評183】採用の超プロが教える仕事の選び方人生の選び方

株式会社ワイキューブ代表 安田佳生

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自分だけのオーラ


安田社長には一度だけ会いしたことがある。

今までお会いした多くの社長さんとは印象がまったく違っていた。

独自の空気感というか、特別なオーラをまとった方だと思った。



私は相手を見て発言や態度を変える人が一番嫌い。
そういう人程、本人はコミュニケーション能力が高くて処世術に長けていると
勘違いしていたりする。
でもそういう、うわっつらの対人能力を意外と人は敏感に察知している。

だから私も、単なる話上手、盛り上げ上手のビジネスマンにはなりたくない。
相手の顔を見て何色にも変わる人間にはなりたくない。


どんな場所でも誰といても、自分だけのオーラをまとって優雅にふるまえる、
そんな人になりたいと思う。。


●人間のエネルギー源のひとつに、間違いなく「劣等感」があると私は考えている。
 すべての人がもっている「劣等感」。そしてをれを「優越感」に変えるための決意。
 その決意をした瞬間に、エネルギーが発生する。
 そして今もっている「劣等感」と目指す「優越感」の距離が遠ければ遠いほど
 巨大なエネルギーが発生するのだ。

 「社長」と呼ばれる人種は、世間で思われているほど
 優秀な人たちばかりではない。
 ただ、彼らの違うところは、
 劣等感を劣等感のままで置いておかなかったことである。

●「どんなに世の中が変化しても、正しい思想や価値観は変わらない」

●三十年後の安定を求めて仕事を選ぶのは馬鹿げている。
 それよりも、今やりたいことをやったほうが絶対いい。
 つまらないと思いながら仕事をしていたのでは、たとえ会社が無事だっとしても、
 人生が終わるときに「いい人生だった」と言えないではないか。

 (中略)
 
 六十年後を想定してやりたくないことをやって、
 それでもし三年後に人生が終わってしまったら、
 死んでも死にきれないはずである。

●とくに小さい会社の場合、
 社長と社員の価値観の一致は、きわめて重大な問題である。
 社長の目指すものによって、一人ひとりの人生が変わるのだから大問題だ。

 私は採用の当事者になったら、
 能力が高い人間よりも好きになれそうな人を採用する。

●できる人というのは、エネルギーのある人間だ。
 エネルギーとは、人生の目標バーを高く設定し、
 それに向かってモチベーションを保ち続けるということだ。
 
 すなわち、自分の人生の価値をどれだけ信じているかということであろう。

●経営者に成功者と失敗者とができるのはなぜなのか。
 それは一年後の売り上げはいくらかと問われて、答えられるかどうかの違いだ。
 
 今日の売り上げを問題にしている社員といっしょになって
 今日のことだけを考えていたのでは、経営者としては失格である。

●私たちは、自分で目的を決めて、自分の生きたいように生きていると思っているが、
 そう思わされているだけで、
 実は自分以外の意思が働いている場合が多いのである。

 (中略)

 「これは自分で決断した人生だ」と言い切れる人間が、
 いったいどれほどいるのだろうか。
 自分で目的を設定していると胸を張って言える人間が何人いるのだろう。

●アメリカの若者たちは、資本主義の本質を徹底的に教え込まれて育っている。
 だから彼らの発想は明快だ。
 資本主義は、雇う側と雇われる側の立場がはっきりしていて、
 結局雇う側にならないと、おいしい果実をつかむことができないという考えだ。
 
 大企業で働いてもトップになれる可能性は限りなく低いから、
 彼らには大企業志向がない。
 優秀な若者であればあるほど、ベンチャー志向が強く、経営者になったり、
 弁護士になったり、医者になったりする。
 大企業に行くのは、その次に優秀というクラスの人間だ。

●独立を目指す人が、独立して手に入れられるものを想定するとき、
 何よりも先に思うのは「独立すれば自由が手に入る」ということだろう。
 私自身がそうだった。
 とにかく自由になって好きなように生きたかった。

●とにかく、リスクを背負えば自由を得られると思いがちで、
 自由になりたいために独立するという人がいる。
 しかし、(中略)リスクというのは自由になろうとなるまいと、ついてまわるものだ。
 
 自分の人生に責任をもとうとするのなら、どんな人生であれ、
 安全な人生はないと思うべきなのである。
 だから、自分のやりたいようにやればいいと思う。
 
 いずれの人生を選んでもリスクが回避できないのであれば、
 やりたいことをやる自由を手に入れたほうがいい。

 そして、リスクを少なくするためのスキルを、やりたいことで身につければいいと
 私は思うのだ。

●大事なことは、考え続けることだ。
 死ぬまでみつからなくてもそれはそれでいい。
 考え続けることに価値がある。

やりたいように生きることの難しさ


どんな人生を選んでも、結局リスクはつきまとう。

だったら自分のやりたいようにやればいい。

リスクを少なくするためのスキルを、やりたいことで手に入れればいい。



こういうふうに言い切れる人生が、私もずっと欲しくてたまらなかった。

誰もが本当は、自分らしく、精神的に開放される自由を望んでいるはずだ。


でも、世の中の多くの人が、実は「リスクを犯すこと」よりも、
「『自分らしさ』や『やりたいこと』を正しく把握すること」に苦労している気がする。


もしも自分にそこまで情熱を注げるものがあるならぜひ挑戦してみたい、
そう思っている人は意外と多いはずだ。


・・・でも結局その「向かっていくべき対象」が見つからないから、
次第に見つけようとすることもやめて、
「最高の満足はないけど、最悪な状況もないだろう」という無難な人生を
選択するのではないか。


イチローが誰よりも努力家だったのは皆知っているけど、
でも誰もがイチローみたいに、子供の頃から「これだ」というものに出会い、
それだけを何十年も続けて世界に飛び出していけるわけではない。


私も「この道一筋」の人間ではないので、何年もこの劣等感に苛まれ続けてきた。

「本当にやる気があったら本当にやりたい一つのことを既に始めているはずだ」
多くの成功者はそんなふうに言う。

そのたびに、自分のやる気なんて所詮ニセモノで、
結局自分は何もできないダメな人間なのだと落ち込んだ。


でもそうやって自分の人生の使命が何かを探すことを諦めてしまったら、
そのときこそが本当のダメ人間になる瞬間だ。


探し続ける努力を怠らない限り、それを探そうとするプロセスに
人生の意味は充分にあるのだと信じて、
私は今もまだそのプロセスの中で、日々もがいているのかも知れない・・・

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