【書評156】僕のトルネード戦記

野茂英雄著

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祝!WBC決勝進出!


私のパートナーは、日頃野球なんか全然見ないくせに、
WBCの試合がある日は、さっさと仕事を切り上げて早く帰ったりする。


え?そんな野球好きだったっけ?って聞くと、
そうじゃないけど、今は日本国民として応援しなくちゃと言う。


ふーん。


「自分の人生にドラマがない人間は、
他人がやってることに便乗して楽しみたいんだよ。
オマエは自分の人生のドラマを楽しめ。」

とかなんとか言いつつ、早々に会話を切り上げテレビに見入っている。


私だって日本が勝つのはもちろん嬉しいけれど、
日頃の生活スタイルを変えて、6時に会社を出たり、
朝5時に起きてテレビを見るパワーって、なんかびっくりする。


私にはないなーと思っていたけど、
週末、近くのカフェにコーヒー豆を買いにいったら、
こんな便乗商品(?)が。

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「ベースボールブレンド」って何がブレンドされてるんだよ!と思いつつも、
なんとなくお祭り的な店のディスプレイに押されて、

・・・つい、買ってしまった。

これくらいなら私的にはまぁアリかな・・(笑)


野茂というパイオニア

更に本屋さんでも、最近は、
野球に関する著書のコーナーが作ってあったりする。

イチローに関するものとかが多いんだけど、
そこで見つけた1997年初版の本書。


私はずっと昔から野茂の言動を見聞きするたびに
勝手に「この人絶対私と同じ価値観だ」と確信していたのだが、
やっぱり予想通りだった。


野球人という自分とは無縁な職業と通して、
ハッキリと同じ価値観を体現する偉大な人間の姿を見た気がする。


●僕には力と力の勝負が肌に合っているんです。
 フォアボールをじっくり選んだり、バント、バントで来たり、
 サインを盗み合ったりという、チマチマした野球はハッキリ言って性に合わない。
 極端に言えば、三振かホームランか。(中略)
 思いっきり投げて、思いっきり振る。そんな野球が好きなんです。

●どうせプロのマウンドで投げるなら、スタジアムの視線をすべて独り占めするような
 ピッチングがしてみたい。攻めて攻めて、バッターを牛耳るようなピッチングを。
 
 (中略)
 
 日本のピッチャーも皆そう望んでいるとは思います。
 でも実際には、それが体現できていない。ベンチに力対力の対決を望まない
 空気が漂っているからです。
 だから僕は、日本を出て、メジャーに挑戦する道を選んだんです。

●べつに自己を押し通したわけじゃなく、やりたいようにやってみただけですよ。

●とにかくやってみなきゃわからないんです。
 それだったら、まず今までの自分のやり方でやってみて、
 それでもし通用しなかったら、その時に考える。
 そのほうが建設的だと思いませんか?

●投げるとき試合には全部勝ちたいし、一球たりとも手を抜きたくない。
 一シーズンを通して、数字の辻つまさえ合っていれば給料は減らないだろう、
 なんて考え方は僕にはできないんです。
 また、そうした今の考え方を変えようという気持ちもさらさらない。

●僕の一球一球が、野茂英雄であり、作品である、と考えてほしいと思います。

●ある若い記者が、僕に「野茂さん、日本復帰は考えてますか?」と訊くんです。
 僕は「これから大リーグで頑張っていこうという人間に対して、
 その質問はないでしょう。そんな気、あるわけないじゃないですか」
 と言いました。
 すると、その記者は「いや、僕もわかってるんですけど、上の命令なんですよ。
 ホントは訊きたくないんですけど、ウチの上の人間にはバカなのが多くてね」
 なんて、シラッと言う。
 だから僕はすぐに言い返しました。
 「あなたは記者のプライドというものがないの?
 上の命令だったら、訊きたくない質問でもするの?
 自分の意思で記事を書くことはできないの?
 もし、そうだったら、ここにいる意味がないじゃない」と。

●僕が大リーグ行きを表明した時、それこそ「永久追放」だとか「協約破り」だとか言って、
 バッシングしたでしょう。それなのに、今になって手のひらを返して、
 「いや、野茂の活躍は日本人に勇気を与えた」なんて平気で言う。
 
 (中略)
 
 僕のとった行為が違法なら、無視し続ければいいじゃないですか。
 「いや、会社の方針が変わったので、またヨロシク」と言われても、
 僕には関係ないことです。 

 (中略)
 
 新聞は売れればいいんですか?テレビは視聴率を取れればいいんですか?
 そのためには平気で主張を曲げるのですか?
 僕には考えられないことが多すぎます。 
 

   
本書は、野茂が日本の野球界やマスコミに激しく叩かれ、
その後メジャーに渡って一年目、ミラクルとも言える大活躍を見せた
その年に書かれたものなので、
日本の野球界やマスコミへの恨み節的な部分がやや色濃く出ている。


それから10年以上の歳月が経ち・・・


果たして今の野茂ならなんと言うのだろう。


メジャーリーグについて。
日本の野球界について。
そして、自らが第一人者となって切り開いた
新しい野球人生のあり方について。

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日本という固定概念や、自己基準のない他人任せの評価でしか物事を見分けたり、好き嫌いでさえ左右される島国にウンザリしてたんだろうね。
私と野茂選手を比べるのは強引だけど(笑)、でも私も同じくそういう日本人の感覚だけで自分を判断されたくないし、したくないから世界に出たいと強く思ってる。
そこで試して初めて自分を知りたいし、自分の力を試したいと。
野球は全て打たれるか、勝ち負けという結果だから比較的分かりやすいけど、音楽とか芸術なんてそれが不明確だから余計ね。
マスコミだけじゃない、日本の井の中の蛙的な感覚を打破して、海外で認めたれたら急に手のひら返す様に「これはいい!!」って逆輸入出来ることを目標に今は踏ん張ってます。
でも、私が海外へ出たいと言うと決まって「僕も行きたいけど、簡単じゃないよね…」と言う。
何故、試み様としないのかの方が私からすると不思議なんだけどね。
人はそれを無謀というらしい 笑
まぁ野茂は成功したからマスコミに嫌味の一つも言えるんだろうし、カッコいいけど。
って、ちょっと話ズレちゃったカナ…

  • 2009-03-24
  • form: yuki