
昨日、小雨の降る日曜の午後、
デジタルハリウッド大学の『卒業制作展』を見に、秋葉原へ。
デジタルハリウッドは言わずと知れた日本最大の
クリエイター専門学校。
そのデジハリが4年前に設立した「デジタルハリウッド大学」は
文部科学証認可の4年制大学である。
その第一期生がこの春卒業を迎える。
『卒業制作展』では、各カテゴリーで優秀賞に選ばれた10名が
壇上で自分の作品について発表するのだが、
夢いっぱいのクリエイターさんたちの卒業発表を聞いていたら、
この業界の限りない可能性とエンタテイメントの意味を
改めて考えさせられた気がした。
そして、もうすぐ社会に出る彼らにとって、
本来自己表現の手段であったはずの「クリエイティブ」が、
学びの場とは違う商業的価値観の中で、
多くの人との利害関係にどう折り合いを付けていったらいいのか
これから先沢山悩むんだろうなぁ・・と思ったりした。
大手のゲーム会社やポータルサイトに就職が決まっている子も多かったが、
大きい資本のかかったプロジェクトほど「大人の事情」も多いものだ。
でも、何年もかけてその苦しみを乗り越えた人間には、
自己実現と世の中のニーズとが調和するベストポイントがいつか必ず見えてくる。
その日まで諦めずにがんばってね。。
デジタルハリウッド大学のキャンパスが秋葉原にあるのは、
ここが、日本が誇る世界最先端のクリエイティブの発信拠点だからだろう。
休日に秋葉原を訪れることなど滅多にないのだが、
昨日久しぶりに秋葉原の雑踏を見ていたら、
以前、丸一日かけてこの街を隅々まで探索したことがあるのを思い出した。
それは起業支援をしていた頃。
秋葉原専用のフリーペーパーや携帯MAPを作っている
ベンチャー企業の若い社長さんのご支援をさせていただいたことがあった。
彼によると、秋葉原は今や、電気製品を買いに来たり、
一部のいわゆる「オタク」が通うだけの特殊な街ではなくて、
街全体が世界に誇るエンタテイメントになっているのだという。
秋葉原がどんなに楽しいかをお見せしたいと言って、
街中を案内してくれた。
アニメキャラクターの展示会場やグッズを見に行ったり、
同人誌の専門店を回ったり。
どこも小さな建坪の狭い店で、細長い急な階段を上っていくと、
こんな場所になんでこんなに人が集まっているんだというくらい
沢山の人が熱心に立ち読みをしていたりする。
そして、その本やグッズの種類の多さやカテゴリの豊富さに驚いた。
世の中には色んな趣味の人がいるんだなぁ・・
次にお人形屋さん(フィギアって言うの?)も見に行った。
デフォルトは征服姿なんだけど、
体操着とかスクール水着に着せ替えができる。
ブルマとか水中眼鏡とかの精巧さはさすがMADE IN JAPAN。
仕事の細かさがハンパない。
最後に、一番楽しみにしていたメイドカフェへ。
確か、「夢占いソーダ」とかっていうのをオーダーしたら、
星型のラムネが大量に入った体に悪そうな色付きのサイダーが運ばれてきて、
その色によって今日の運勢がわかるんだとかって
メイドのお嬢さんに説明された。
・・・・。
帰りはメイドのお嬢さんが扉の外まで送ってくれた。
「今夜も夢で会えますように。ご主人様、行ってらっしゃいませ♪」
と可愛い仕草で言ってもらったら、
なんだか「ただいま」って言ってまた帰ってきたくなる気持ちも・・・
全然わからんわ!!(笑)
でも全体を通して、私には初めて見るものばかりで、
なんだかすごく衝撃的な一日だった。
2000億とも4000億とも言えるオタク市場。
いかに自分が何も知らないで、
一部の市場だけを見て生きているかということを思い知った一日だった。
一昔前は消費の中心だったデパートなどはどんどん売上を落とし
再編成を進めていく一方で
秋葉原は多種多様に細分化し発展を遂げている。
世の中の女性たちも「秋葉原なんて」とか言ってる場合ではない。
以前、これも何かの本で読んだのだが、
30を過ぎても結婚しない女性が増え、
「出会いがない」「相手がいない」などとこぼしているが、
生物学的には今も昔も男女比率はほぼ半々だ。
じゃあどうして「魅力的な独身男性が身近にいない」ように見えるのかというと、
多くの男性が秋葉原にいるからなんだとか。
30越えのキャリアウーマンが、
秋葉原に集まる独身男性をターゲットとして選ぶようになれば、
日本の少子化は改善できるという結論になっていたが、
多分それは双方共に非常に厳しい選択だと思う。
つまり、30を越えたキャリアウーマンは、
多くの男性にとってアニメやフィギアより魅力が薄い存在なのだ。
仕事のできる女性たちよ!
冷静に現実を認めよう。
そして、生身の人間の魅力をも越えるクリエイティブの進化を
心から称えよう。
Comment
こんにちは。
いつも拝見しております。
>本来自己表現の手段であったはずの「クリエイティブ」が、
>学びの場とは違う商業的価値観の中で、
>多くの人との利害関係にどう折り合いを付けていったらいいのか
>これから先沢山悩む
これは絶対ありますよね。
クリエイターって免許制とかじゃない分、ここを乗り越えられるかどうかが「プロ」になれるかどうかの境目だと思います。
逆に、既に社会(企業)の側にいる我々はそういう成功体験(失敗体験?)を適切な量とタイミングで提供することも社会的責務なんでしょうね・・・。
sim様
投稿ありがとうございます!!感激です。
クリエイターの実力をどうやって定量化したらいいのかは
私もいつも悩んでいます。
今度ぜひご相談させていただけませんか。
また、以下のコメント、感銘を受けました。
>逆に、既に社会(企業)の側にいる我々はそういう成功体験>(失敗体験?)を適切な量とタイミングで提供することも社>会的責務なんでしょうね・・・。
我々企業側はついクリエイターに(企業側が納得する)
完全を求めてしまいます。
でも適切な量とタイミングで成功体験を提供することを
逆に社会的債務と捉える考え方、大変勉強になりました。
ぜひまた情報交換させてください。
今後とも宜しくお願いいたします。