自分の舞台を生きる

人生劇場

お笑い芸人からの転身


今日とあるWeb関連企業さんが来社された。
20代の若いディレクターさん。


一通り商談が終わって、
何がきっかけだったか、
「○○さんは以前は何をなさってたんですか?」
と聞いたら意外な答えが返ってきた。


「お笑い芸人です。」


「!?」


吉本興行がやってる養成所を卒業後、
プロを目指すにもお金が続かず夢を断念。
就職したのだそう。

最初の会社では、求人誌の仕事をしていて、
そのときのお客さんだった現在の会社の社長さんに
仕事上の取材で、
「どういう人材をお求めですか?」と聞いたら
その社長さんがたまたま「お笑い芸人がいいなぁ」と答えたのが
転職のご縁だったという、嘘のような本当の話。


苦しみの先にあるもの


養成所の同期には、あの江戸はるみさんもいたそうだ。


そこでまた私は余計なことを・・・


「○○さんは本当にいいの?本当にそれでいいの?」


初対面なのに、失礼な質問をしちゃってごめんなさい。。


だって私が同じ状況だったら・・とつい想像してしまったから。
今も頑張っている相方さんや、
テレビで活躍する同期を見たら、
気持ちがざわざわしてしまって、
なかなか心からエールを送れない気がするのだ。。私なら。


ええ、私はちっちゃいです。(笑)


負けず嫌いといえばまだ聞こえが良くて、
誰かに勝ちたい気持ちが強すぎて、
そのプライドに自分自身が押し潰され、
現状から逃げてしまった痛い思い出がある。
もちろん当時はそんなふうには絶対に認めなかったけど(笑)。


そこで耐えて、それを乗り越えたところに真の勝利があることに
私は長い間気付けなかったから
随分遠回りしてしまった。
(今も遠回り中)


必死で他人と競って、自分自身に負けていた。


もろく崩れやすい自分の心に偽りの鎧を着て、
ようやくなんとか立っていた自分を振り返ったら、
今でも心が痛くなる。。

そんな自分の思い出と勝手に重ねてしまった。


でも今日の彼はすがすがしい顔をしていたから、
きっと過去の選択にも今の人生にも納得しているのだろう。
仕事でのお客様との対話がとても楽しいと言っていた。
素晴らしいじゃない。

今の社長さんが声をかけてくれたのも、
彼がお笑い芸人だったから。

そして、通常の20代前半とは思えない商談慣れした雰囲気と
軽快なコミュニケーション力。

お笑いの経験とご縁はしっかりと今の彼の中に生きている。


「じゃさ、○○さん、こうなったらビジネスで一旗あげようよ!」


更に訳のわからないコメントをしてしまって、
先方さんもきょとんとしていた。


もう少し、早く・・・

人生の道は一つじゃない。

違うと思ったら、色んな道を試せばいい。


でも、早く自分の道に気付いたほうが
人生に余計な迷いや不安がなくなる。
残された沢山の時間を、やるべきことに費やすことができる。


私は今の人生に悔いはないけど、
ただ、色んな意味で
「あと10年、いや5年早く自分の本質に気付けていたら」と
それだけはいつもいつも考えてしまう。
だから、10代や20代前半で何かに真剣に挑戦している(または、した)人には
結果如何に関わらず、無条件に敬意を感じる。応援したくなる。


きっと時間をかけなければ気付けなかったところに
私自身の人生の学びがあるのだろう。


だからもう何があっても、
自分の人生の舞台を自分で降りることだけは絶対にしない。

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