
川崎貴子さんには二度程お会いしたことがある。
一度目は知り合いの社長さんが紹介してくださって、
大勢の場だが、名刺交換をさせていただいた。
二度目は私が出張で訪れていたベトナムのホーチミンで、
ある経営者さんたちのグループと偶然日程が重なって、
お食事をご一緒させていただいたことがあるが、
その中でお一人だけ女性が交じっていらっしゃったのが
川崎社長だった。
帰りの飛行機も偶然同じで、成田の構内を移動するバスの中で
数分だがお話をさせていただいた。
川崎さんの印象は、とにかく凛として美しい。
こんな芸能人みたいな容姿で、尚且つ
25歳で起業して、十年以上も社長として会社を経営され、
女性に特化した人材ビジネスで、自ら女性たちのロールモデルとなっておられる。
更に今年で4歳になる可愛いお嬢さんのママ。
世の中って絶対不公平だよなって。
私が欲しいものをこの方は皆持ってるんだなって、遠い目になった(笑)。
きっとそれは、川崎社長の若い頃からの強い意志と、
並々ならぬ行動力と努力の賜物とわかってはいるけど、
むやみに人を羨望する人間にはなりたくないけれど、
・・・でも川崎さんはそれくらい特別に素敵。
この著書は、「女のプロ」と自称する川崎社長が、
人材業界で長きに渡り女性のキャリア支援に携わってこられた経験から、
女性の正しい取り扱い方を説明する。
女性を扱いづらいと思っている男性管理職に向けられた
目から鱗のメッセージがいっぱいだ。
私にとっても、うんうんと鞭打ちになるくらい首を縦に振る箇所が
随所にあった。
例えば。
結婚・出産でキャリアを中断せざるを得ない女性は、
男性よりも人生の選択が必然的に早まる。
著者によれば、それぞれの選択をした結果、
30代半ばになったときに、女性は3種類の全く違う国の住人となっているという。
手元に本がないので表現は正確ではないが、
①バリバリのキャリアウーマン独身管理職
②共働きで仕事を続ける女性、またはなんとなく仕事を続けてるOL
③専業主婦、子供2人
これらは同じ女性でも、同級生時代は仲良しグループだったとしても、
横の国の住人同士、ほとんど交流を取らなくなる。
なぜなら女性のコミュニケーションとは「共感」を基本としていて、
「そうだよねー、わかるわかる。」が合言葉。
ところがこの3つの国に共通言語はない。
キャリアウーマンと専業主婦の話が合わないのはわかるとして、
①と②は仕事をしているという意味で共通点が多いのかと思いきや、
そうでもない。
②の女性が、上司の愚痴でも言おうものなら
①の女性は一応相手のために共感の相槌を打ちながらも心の中で、
「その上司の言うことにも一理あるんじゃないか」などと思ってしまう。
でも、女性同士の会話に「相手の話を否定する」というコミュニケーションは
存在しないから、そのうちお互いに居心地が悪くなってしまう、という訳だ。
なるほど、通りで最近、私も友達が少なくなった筈だ(笑)。
私の毎日はというと、
会社は少人数のベンチャーで、メンバーは全員男性。
更にお客様は大手企業の責任者クラスの方が多いので、
営業に出て女性に出会うことはまずほとんどない。
そんな環境の中で、深夜まで悦に入って新規事業なんか立ち上げていると、
その世界感にどっぷりはまって、
一体世の中の同世代の女性たちが何に喜び、何に悩み、
どうやって毎日を過ごしているのか、もはや想像すらできない。
たまに飲みに行く昔からの友人はやはり似たりよったりで、
絶対数が少ない上に、何かに極端に偏っているタイプが多い。
そんな偏った私の友人達を見ても、
未だに営業マンとしてがんがん現場に出ているという女性はいないから、
日本全体を考えたら私の毎日はけっこう少数派なんだと思う。
ついこないだも大手のシステム会社さんに営業に行ったら、
数百人のフロアは全てエンジニアの男性一色で
「女性でシステム開発の営業する方は初めてです」と担当者に驚かれたことがあった。
しかも当時私はそれを人材事業の営業と並行してやっていた。
私にとって売れるものは多いほどいい。
なんで女性は営業が嫌いなんだろう。
数百人男性で埋め尽くされたフロアに女性営業マンが現れたら・・・
もうそれだけで無条件に一歩リードじゃない!?(笑)。
女性が数字や競争の原理を好まない習性も、
この本の中で解説されている。
私は仕事のモチベーションにおいてだけは、
自分がその一般的なカテゴリーに属さないので、
「そうそう、そうなの」という共感半分と
「へー、女性ってそうなんだー」という男性の気持ち半分で読ませていただいた。
そして、もう少し世の中の女性たちと交流を取り戻したいと心底思った(笑)。
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