今日、私が担当する『デジパ・クリエイターズネット(以下DCN)』の
プレスリリースをうたせていただいた。
DCNは昨年立上げた新規事業で、
Webの制作や更新業務を必要とする「企業」と、
個人で仕事を請けたい「クリエイター」をマッチングする事業。
この不況が逆に幸いしてか、最近DCNの事業が好調だ。
これまで、お付き合いのある制作会社さんに「丸投げ」していた大手企業も、
本当にコストに見合うだけの成果物のクオリティになっているのか、
ただ、気心が知れていて「ラクだから」という理由だけで
惰性的な発注になっていないかと、見直しをかけるようになってきた。
そんな動きの中で、
会社組織ではなく個人で活動するプロクリエイターを活用すれば、
当然余計な管理コストがかからないので、
クオリティに見合った実質的な価格のWeb制作が可能になる。
独立して仕事をしているクリエイターは、相対的にスキルフルで
ディレクションからデザインまで一人で仕事を完結できる方も多い。
日々フリーで活躍するクリエイターさんと接していて、
日本人の「働き方」も本当に多様化しているんだなぁと思う。
そして市場(企業)からも、会社名やブランドではなく、
コストに見合った本質的なサービスが求められる時代に突入した。
終身雇用の終焉が叫ばれて久しいが、
現実レベルで、会社の名前で仕事ができる時代が終わったのだと思う。
それは、「大企業もいつ潰れるかわからない」という類の話ではない。
働く側の個人にとっても、ただ一生安泰だというだけの生き方には
満足できなくなったということ。
「仕事」が食べるための手段ではなく、
仕事を通していかに自己実現できるかというところに
人々の関心が集まるようになったのだと思う。
また、いざというときにも、
自分がどんな会社のどんな仕事なら成果を出せるかを知っておくことは
本当の意味でのリスクヘッジに繋がる。
だから、若い人は特に、
「とりあえず大企業なら大丈夫」という、
自分の適正や価値観を度外視した意思決定の方法だけは
絶対に避けたほうがいいと思う。
私が様々な企業で働いてきて思うのは、
「成果が出せるパターン」は人それぞれに違うということ。
大きな組織の中で成果を出すのが得意な人、
小さな組織でしか成果の出せない人、
優秀かそうでないかという以上に、実はこの差がものすごく大きいと
私は思っている。
自分が担当する役割の中で他者とのバランスを保ちながら
物事を戦略的に進めるのが得意な人、
逆に不確定要素の多い中でも自ら動き、答えを導き出すことに
やり甲斐を感じる人、
両者は長所も短所も明らかに異なっている。
人が成果を出すのに、「どんな場所でも対応できるスキル」など必要ない。
その環境が自分に適したものであるかどうかを見誤らないことのほうが重要だ。
私は典型的な後者であるにも関わらず、
長い間そのことに気付くことができなかった。
自分の関わっている仕事の全体像が見えず、細分化された役割の中では
極端にモチベーションを失ってしまう。
大きな組織の様々なルールやしがらみに、
どうやっても心がついていかない。
大企業の中で思ったように成果の上がらない自分に落胆し、
自信をなくし、苦悩した日々がけっこう長かった。
結果論だが、成功体験はできれば多い程良くて、
無意味に自信を喪失する必要はない。
学校の勉強ではないのだから、
欠点を克服しようと、苦手科目に人生の貴重な時間を費やす必要もない。
個人においては、
企業のブランドに依存しない自分の価値を創り上げること、
できるだけ早い(若い)段階で自分の勝ちパターンを見つけること、
そして、企業においては、
会社への忠誠心をあおるような人材の繋ぎ止め方ではなく、
会社の仕事が個の自己実現や人としての成長に自然と繋がるような
キャリアステップやマネジメント手法を確立すること、
企業も個人も表面的なものは淘汰され、
本当に必要なものしか残らない時代だからこそ、
それぞれの「価値」を正しく問い直す必要があると、
日々自社の採用活動とDCNの事業を通じて強く感じている。
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