
先日恵比寿駅西口で配っていたフリーペーパーを手にした。
上質で光沢のある表紙と、
ずっしりとした質感。
見た目はまるで女性誌だが、開いてみたら
グルメと美容の店舗情報を掲載した広告媒体だった。
創刊一周年。
発行元はリクルート。
創刊時のプレスリリースによると、
株式会社リクルート(本社:東京都中央区 代表取締役社長兼 CEO:柏木斉)は、クーポンマガジン「HotPepper」のお姉さん版フリーマガジン『Lu*jo!(ルージョ)』を 2007年11月29日(木)に発刊致します。
■ 『Lu *jo!』のコンセプト ⇒東京在勤、 25歳以上の女性に向け、「ちょっと贅沢」「自分にご褒美」な情報を提供
「HotPepper」は、地域のお得な情報が探せるクーポンマガジンとして、F1層を対象に、日常シーンで使える飲食や美容などの情報を提供してきました。今回の新媒体『Lu*jo!』では、自分への投資を惜しまない東京在勤の25歳以上の女性に向け、「ちょっと贅沢をしたい」「自分にご褒美をあげたい」というニーズに応える情報を提供していきます。
『Lu*jo!』を手に取ってもらうことで、忙しく働く女性たちに、日々の生活が楽しみになるような予定を組み込んでもらいたい、そうすることでより豊かな生活を送ってほしい、と考えています。
「私の贅沢を予約するコンシェルジュマガジン」
なぬーーーーー。。
あのですね、これですね、
グルメ情報こそないものの、
ほぼ同じコンセプトで、そっくりな媒体を、
私、2004年に創ったんですう!
当時はHotPepper全盛期で、
街にはまだ物珍しかったクーポンマガジンが
溢れかえっていた。
クーポンマガジンの訴求力は本当にすごくて、
クーポンを切り取っていけば無条件に安くなる
⇒だから店の良し悪しはさておき、まずはお試し!
というロジックで多くの消費者を広告出稿主である店舗に誘導した。
初めはクーポンなんかで安売りしたくない、
うちのサービスをわかってくれるお客様にしか来て欲しくない、
なんて言っていた店舗側も、いつしかその集客力に屈し、
HotPepperはどんどんぶ厚く成長していった。
僭越ながら、そこに一石を投じようとしたのが、
私が企画をさせていただいた美容情報誌である。
クーポンは確かに魅力的だけど、
女性たちだって、本当に良いものにはちゃんとお金を払うし、
(現代の働く女性たちはそれなりにお金は持っているし、)
特に美容に関しては、安かろう悪かろうの情報なんていらない。
いいサロンが掲載されていて、
誌面上でそれぞれのサロンの特徴がきちんと比較検討できるなら、
クーポンマガジンよりも必要とされるはず。
そう信じて、
「美を追求するビューティコンシャスたちへ」
と銘打った。
「コンシャス」とは、意識している、意識的なという意味。
「ビューティコンシャス」は
ターゲットがブレがちな広告媒体に一本筋を通すための
キャッチコピーとして設定したもの。
日本語だと、「美意識が高い」などと表現できるかもしれないが、
かといって、月に何万も化粧品や美容に費やす、
美容オタクのような特別な人たちを指している訳ではない。
東京近郊で働く、可処分所得がやや高めのOL層なら、
そのほとんどが「ビューティコンシャス」にあたると考えた。
だって、エステサロンや美容室を選ぶときに、
値段さえ安ければあとはなんだっていい、
などという女性は聞いたことがない。
程度の差こそあれ、女性たちは少しでも効果のあるところを探そうと、
口コミや雑誌などで真剣に情報収集してサロンを選ぶではないか。
【自分へのご褒美】という
根拠があるんだかないんだかよくわからない女性特有の動機付けについても、
何度も議論を重ねた。
それは例えば1万円が高いか安いかという問題ではなくて、
自分が美しくなれるとかリラックスした気分が味わえるという
「効果への信頼」が、その金額に見合うと判断できるかどうかが重要なのだ。
そう考えて、誌面上で、店舗選びの判断を助ける工夫を随所に施した(つもり)。
しかも、広告媒体なので、
本を読むだけで満足してもらってはダメで、
最終的に一人でも多くの方が店舗に足を運んでくれるよう、
「予約する」というキーワードも重視した。
もちろん、紙質や掲載される写真には最大限にこだわった。
創刊後、広告主からは、
「御社の媒体を見て来店するお客様は、
単価が高くリピート率も高くて
HotPepperのお客様とは明らかに違う」
という嬉しいフィードバックもいただいたりした。
でもやっぱり、HotPepperの圧倒的な営業力やインフラには
勝てなかった。
それから時は流れて、おそらくHotPepperの効果も
以前に比べたら随分と弱くなったのだろう。
HotPepperのお姉さん版『Lu *jo!』を創刊の経緯はよくわからないけど、
本当に誌面の使い方が私の企画したものとそっくりなんだもの。。
結論としては、私のやろうとしていたことは、
時代が早過ぎたんだな。(笑)
確かに事業のやり方や
実際の掲載内容には色々と問題があったし、
時代の流れを読み取ることも勝ち残るのに必要不可欠な条件だけど・・
(ちなみ掲載店舗共通のポイントカードも超考えたのになー。。)
とにかく!
あれはやっぱり絶対必要とされる媒体だったと
私は今でも確信を持っている。
何か・・・?
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