【飲食編】スピードに生きる

Com Pho(コム・フォー)

Vietnamese Canteen

最後の営業訪問を終えた午後5:00過ぎの虎ノ門。

そういえばお昼がまだだったことに気づき、周りを見渡すが
ランチタイムをとうに過ぎていて、夜の営業も準備中という感じで
なかなかお店が見つからない。

そんな中、目に留まった一軒の飲食店。
レストランというよりはカジュアルなカフェのような雰囲気。
ベトナム料理、フォーの専門店だ。
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4.5種類の味のフォーが選べて、
入り口で食券を買うシステム。

生春巻きやデザートなどのサイドメニューが付いたセットもあるが
いずれも1000円以内と手頃で
もやしとパクチーと揚げパンは乗せ放題。
私は豆乳のグリーンカレー味のフォーを選んだ。
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とにかく早いのがいい。
座って食券を渡したら30秒くらいで出てきた♪

会社に戻って調べたら、Com Phoは
レストランタイプが2店舗、クイックタイプが3店舗の
計5店舗展開だった。
私がたまたま入った店はクイックタイプ。

Vietnamese はベトナム人の、
Canteenは、社員食堂とか学生食堂、
(野外などの)簡易[仮設, 移動式]食堂という意味らしい。

こんな手軽にベトナム料理が楽しめ店があったとは。


早いことは素晴らしいこと

クイックタイプといえば、思い出したことがある。

新宿にある立ち食いパスタの店。
パスタなのになぜか立ち食い。

トマトソース、クリームソース、オイルベースと
けっこうメニューも豊富で味もちゃんとしているのだが、
立ち食いという形式上女性客はまったくいなくて
客層はほとんどがサラリーマンのおじさんだった。

調理に時間のかかるイメージのあるパスタ料理だが
その店では注文後一瞬で出てくるので
当時寝る間もなかった私はとても気に入っていた。

お客さんの回転率がめちゃくちゃいいのに
一応イタリアンだから?か、立ち食いそばよりは単価が高い。
店長らしき人と、ソースをあえる係の外国人の方の二人で
満席でも店は充分にまわっていた。

そして何より驚いたのは、その店がいつも満席だったこと。
おじさんたちもスパゲッティ食べたかったんだ・・・


飲食で事業を立ち上げるなら絶対立ち食いパスタにしようと思って、
当時は真剣にオペレーションを研究していた。

ポイントは麺だ。

既に茹で上がった麺が一食分ずつ冷凍保存されていて
立ち食いそばの要領で、沸騰したお湯の中の小さめのザルで
あたためる。

で、予め準備されたソースと、小分けされた具材を絡めて
手早くいためればできあがり。
意外と注文時の手間は、うどんやそばと変わらない。

なんて画期的なんだろうと思っていた。


ところがその後、六本木ヒルズの会社に転職したら
同じビジネスモデルのTeという店が六本木ヒルズにもあった。
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しかも、新宿の店で一生懸命カウンターごしに研究していた
オペレーションが堂々と店のコンセプトとしてうたってあった。

「女性がスタイリッシュにリーズナブルな値段で食事を楽しめるように」というコンセプトのもと、数秒で茹で上がる冷凍パスタを使用したクイックパスタスタンド。テイクアウトもでき、パスタのほか、ハーブティなども充実。スピードにこだわる現代人にはぴったり。

ターゲットが女性なのが唯一新宿の店と違うところだが、
冷凍パスタを使用していることも明言されている。


なんだ・・・

私の研究はなんだったんだろう。


っていうか、この話自体、実はあんまり共感されたことがない(笑)。

食事はゆっくりしたい、というのが共感してくれない人の大半の意見。
そりゃ私だって、デートがクイックパスタは嫌だけど・・・

でも私は、どんな業界でも職種でも、
「仕事が早い」というのはそれだけで価値が上がることだと信じている。

本当に完全なものならスピードは二の次かもしれないが、
多少不完全でもスピードでカバーできる場合がある。
もちろんスピードだけで勝敗は決まらないが、例えば同じ品質なら
お客様は絶対に早いほうを選ぶ。

だから私は、品質を下げることなく、
尚且つお客様のニーズにいつでもスピーディに応えられる企業、
そういう仕組みを作れる企業を目指していきたい。

私はスピードによって人生というものは決められると信じている。
われわれには神様に与えられた一定の人生しかない。
それゆえ、与えられ、限られた間に、自分の要求をどれだけ満たすかということが
人生最大目標であるから、それにはスピードが絶対必要である。
(本田宗一郎)

本田宗一郎が生きていたら、きっとこのパスタの店を
気に入ってくれるに違いない。

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