
イギリスの作家バロネス・オルツィの小説「スカーレット・ピンパーネル」をミュージカル化したもので、脚本・作詞をナン・ナイン、音楽をフランク・ワイルドホーンが担当し、1997年にブロードウェイで初演。1998年には、トニー賞のミュージカル作品賞、ミュージカル脚本賞、ミュージカル男優賞にノミネートされました。今日においても、全米やヨーロッパ各国において上演されている人気作品です。「スカーレット・ピンパーネル(紅はこべ)」は、フランス革命の最中、革命政府に捕らえられた貴族達を救い出す、イギリスの秘密結社。その首領パーシー・ブレイクニーと、革命政府全権大使として組織の壊滅に乗り出したショーヴランとのかけひきを、パーシーの妻マルグリートを交えた三人の愛憎を絡ませながら描き出した作品です。ワイルドホーンとの共作『NEVER SAY GOODBYE』(2006年・宙組公演)で文部科学大臣賞を受賞した小池修一郎が、今回はワイルドホーンの大ヒット作の宝塚バージョンを手掛けます。
宝塚劇場に足を運んだのは2年ぶりだろうか。
母が九州から上京したので親子で宝塚歌劇を観に行った。
以前、私は宝塚公式携帯サイトのディレクターをしていたことがある。
最初は宝塚なんて、私の趣味とは違うと決め付けていていた。
ところが、ディレクターになってから
兵庫県宝塚市にある宝塚大劇場と、東京日比谷の東京宝塚劇場で行われる
本公演はすべて観なければならなかった。
公演初日の朝9:30、本番とまったく同じ衣装と舞台セットで
リハーサルと関係者への挨拶、スチール写真の撮影などをする
プレス向けの「通し舞台稽古」というのがある。
これを、花組、月組、雪組、星組、宙組の5組分、
しかも大劇場と東京劇場で、同じ演目を2回ずつ観ることになる。
宝塚劇場の初日には、毎回5時起きで朝7時の飛行機で伊丹空港ヘ向かう。
最初は仕事だから仕方ないと割り切っていたのだが、
私はそのうちすっかり宝塚の『愛の世界』にはまってしまった。
それまで私は、海外旅行情報誌、美容情報誌、
ウエディングプランナー養成スクールなど、女性マーケットを中心に
事業を立ち上げていた。
しかし、宝塚に目覚めて(?)、
これこそが、究極の女性マーケットだと思った。
女性による、女性のためだけの、ちょっと現実離れしたラブストーリー。
世界中でも役者が女性だけで編成された劇団は宝塚歌劇団だけだそうだ。
現実の男性が口にすることのないようなうっとりとする愛の囁き、
美しすぎる身のこなし、清潔感、全身から溢れ出るストレートで情熱的な愛情表現、
女性が思い描く男の強さと優しさのすべてが宝塚には詰まっている。
宝塚ファンの女性たちは、現実には決して存在しない、
理想の男性像を夢見て宝塚の男役スターに恋をするのかもしれない。
日本男子は、もっと宝塚に学ぶべき
という持論を私は長いあいだ提唱しているが、
残念ながらまったく浸透していない(笑)。
男性営業マンなどともよく同行して公演を観に行ったが、
殿方にはどうしてもあの世界が理解できないらしい。
彼らが唯一興味を示すのは、最後のレビューで、
初舞台のタカラジェンヌが数十人、ミニスカートで一直線に並んで
足を高々と上げ、「ヤッ!」と可愛い掛け声で締めくくる
ラインダンスのところだけ。
はぁ。。やっぱりこの世界観をリアルの殿方に求めてもダメなんだと
厳しい現実を悟るのだった・・・・
宝塚では世界の様々な名作をアレンジして舞台化しているが
常にハッピーエンドが基本だ。
そしてモットーは
会社経営にもビジョンは重要だが、
ここまで率直にわかりやすく言い切ってしまう宝塚はやっぱりすごい。
ディレクターとして会員を集めるために様々な提案をしたが、
宝塚歌劇さんの判断基準はいつも厳格 且つ 明快で、
一切ぶれることがなかった。
これ程までに純粋な愛の表現を貫く、宝塚の突き抜けた
コンセプトワークとブランディングは、
ある意味究極のマーケティング戦略だと思う。
ちなみにややマニアックな話になるが
今回演出を手がけた小池修一郎が、ワイルドホーンとの共作で
文部科学大臣賞を受賞した『NEVER SAY GOODBYE』(2006年・宙組公演)は
私が宝塚で観た最も好きな作品だ。
人気カメラマンジョルジュと女流作家キャサリンの恋の逃避行、
しかし、やがてファシズムと戦うスペイン内戦に巻き込まれる。
カメラマンとして目の前の惨劇をフィルムに残すことに命をかけようとするジョルジュは、
最後まで自分について来ようとするキャサリンを説得し、
一緒に死ぬことよりも、アメリカに戻ってこの内戦のありのままの事実を
彼女の手で執筆して出版して欲しいと頼み、キャサリンはそれを実行する。
ジョルジュは内戦に倒れ、二人はその後二度と会うことはないのだが、
キャサリンは、女性としての喜びだけでなく、
彼女がその後ジャーナリストとして生きる、その「使命」までも同時に
与えてくれたジョルジュを想い、切なく歌う。
もしも神様はいるのなら ただ一度だけのお願い
あの人に伝えてほしいの 本当に愛していたと
あなたに出会うまでは 私ただの愚かな女だった
あなたが私に教えてくれたの 生きる意味を
愛されることの喜びと 愛することのときめきと
苦しみ全てあなたを通して知った
あなたが私を変えた二度と会えなくても 天に誓えるわ
この愛だけは真実
あなたの温もりと匂いに 包まれ暮らした日々こそ
私の生きてたときの中で まばゆい光を放ちつつけている
この愛だけは真実
仕事と家庭と、どっちか選ばせているようではダメです。
どっちも与えるのが、 最上級の男です(笑)。
早く帰ってCD聴こ♪
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